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第414話
「体勢変えんぞ」
「まっ、あ、ふか…ッ」
膝裏に手を差し込まれたかと思うと抱き起こされ、対面座位に三条は喘いだ。
体重が結合部に集中する為か長岡を痛い程に締め付ける。
うねり、吸い付いてくる遥登の腹の中に長岡は熱い息を吐いた。
「は、息詰めんな。
苦しいだろ。」
「だって…んんぅ、」
陰茎から先走りをたらたらと垂らしながら長岡の良い様に揺さぶられるとふわふわ香る長岡のかおりに頭の中までふわふわしてくる。
正宗さんのにおいが濃くて…
「んんッ、はぁ…」
「はる、」
上がった息に少し掠れた低い声。
鼓膜からも長岡に溺れる。
勃ち上がった陰茎がシャツに擦れて亀頭が気持ち良い。
大きな長岡のものを銜え込んでる後孔も。
アナルも陰茎も、全身で長岡で快楽を拾う。
「きもち…きもち…っ、は、おしりも、まえも…ァ、きもち、とけちゃ」
肉食動物みたいな目が自分を映しているのが目の前に見えた。
この目、好き…
恐怖心を抱いていた筈の目はいつの間にか愛しいものへと変わった。
その気持ちを伝える様に三条は、目の前の愛しい恋人の首に抱き着いた。
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