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第415話
遥登の熱い頬が、自分の頬と触れ合う。
自分より高い体温はセックスで更に熱を持っていた。
「正宗さん…好きです、好き」
「俺も好き。
すっげぇ好き。」
すりすりと頬を擦り寄せる遥登の清潔なにおいに汗のにおいが混じる。
「マーキングかよ。
遥登のにおいつけてどうすんだ?」
「俺の、正宗さん…」
…こいつっ
「ん、ぁ…?え…あ、んッ、ア、ぁっあ」
「遥登は俺のな」
細い腰を掴んでガツガツと貪る様に腰を突き入れると遥登は喉を晒した。
白くて細い喉は汗でしっとりしていてあまりの細さに目が離せない。
噛み付きたい
「いい…あっ、イ…きもち…まさ、さ…きもち…あ、あっ、まさ…ッ…」
「はっ、やべぇな」
ゆっくりと犬歯を食い込ませるとアナルがきゅぅっと締まった。
そこを抉じ開ける様に揺さぶると、もう遥登は長岡のされるがまま。
そんな時、背中に鈍痛が走った。
大方、遥登の爪が引っ掛かったのだろう。
遥登じゃないけど、確かに痛みも愛おしい
…遥登だから愛おしいのか
「すご…ンん…ッ、は、まさむ、ぅ…ひぐっ」
「やらしい顔して。
そんな痛いの好きかよ。」
「まさむ、ねさん、だから…ッ、きもちの」
長岡はぐっと奥歯を噛むと腹を突き破る程奥へと入り込む。
汗で気持ち悪い筈の身体遥登のにおいが付いていて更に興奮する。
止まらない腰の動きに遥登はあられもない声を溢しながら快感に溺れていた。
俺こそ嗅覚に弱いのかも知れないな…
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