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第416話
「イく…イく…ッ、やら、いっしょが、い…あっ、でちゃ…っ」
「もう少し、我慢出来るか…っ」
三条は震える手で自身の陰茎を握り射精を禁じるが、もう頭の中は射精でいっぱい。
長岡の腰遣いに片手だけでは上手くしがみ付けず広い胸に身体を預ける。
お互いの心音が伝わる距離に愛しい相手がいる、それが2人を更に焚き付けた。
「えぐっ、ちゃ…ひぐっ、ヒ、ア、ああ」
「はっ、」
陰茎を握る遥登の手に長岡のそれが重なり、手ごと扱き上げていく。
止まらない射精感。
早く解放したいと思うと同時に、もっと長く長岡と交わりたいと思うあさましい身体。
「俺もイくから、イけ、ほら」
「うあっ、…も、ぅ…っ…うんんンっ」
亀頭をぐちゅぐちゅと刺激され三条は大袈裟な位背中をしならせびゅくびゅくと吐精した。
我慢に我慢を重ねた射精はあまりに気持ちが良くてだらしない声が漏れる。
「あ、あ、あ"、ア"」
「…っ」
体内を満たす長岡の白濁も、においも、全てが愛おしい。
抱き締めてくれている長岡の荒い息遣いが耳元で聞こえる。
吐き出しても尚勃ち上がったままの陰茎が着たままのシャツに擦れむずむずと貪欲に長岡を求め、三条は腰を揺らしはじめた。
「はる、腰揺れてる。」
「もっ、とぉ、ア、まさむ、ね、さん…もっと…ん…えっち、…あ、せっくす、したいです」
「あぁ、もっとな。」
汗で貼り付く前髪を手で梳かれ、表れた額に長岡は唇を着けた。
何処もかしこも長岡で満たされる喜びに遥登はただただ溺れる。
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