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第434話

「あっ…、ン」 ずるりと抜ける指にもの足りなさそうな声が漏れ、三条は慌てて口を手で覆った。 それでも聴こえてしまった声に長岡はクスクスと笑う。 「はる、顔見せて。」 三条は首を振って否定を示した。 「はーる。 顔見てぇなぁ。」 「んん、」 「遥登。」 顔を埋めていた首からゆっくりと顔をあげると愛おしそうに自分を見詰める長岡と目が合った。 身体の奥からじんじんと熱が広がる。 「はぁ、は、」 「かわい」 「え、あ、ア、あ、」 再度進入してきた指は先刻よりも太く、指が増やされたのだと解ったが、どうする事も出来ない遥登は必死に身体の力を抜く。 ゆっくり縁を拡げる指はイイトコロに届かずもどかしい。 「あ、ぅ…ッ、は、」 「腰カクカクさせちゃって。」 いやらしく笑う長岡がうらめしい。 それでも… これが惚れた弱みなのか

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