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第450話
冷房の効いた部屋に通し、麦茶の入ったカップを手渡すとゴクゴクと美味しそうに飲む三条にムラムラしてくる。
この暑い中発情出来るなんてさながら動物の様だと思いつつも、食欲と性欲はどこか似ているし仕方がないかと自分を納得させた。
一気に半分飲み干すとぷはっと口を離した遥登に、悪戯を仕掛ける。
「うわっ」
「やっぱしょっぺぇな」
首筋を舐める長岡の肩を掴むと引き剥がそうと三条は力を込めてきたが、力では長岡の方が上。
逆に押し倒されてしまい、三条は慌てだした。
「汚いですから…っ。
待ってください、服捲くっちゃ…」
「汗でベタベタだろ。
シャワーの前に汚れとくかなって。」
「よごっ、真面目な顔で何言ってるんてすかっ」
「セックスしようって誘ってんだよ。」
口をパクパクさせる遥登が可愛くて止まらない。
何時も止まらないし、そもそも止める気もないけど今日の遥登の反応が一々可愛くて仕方がない。
「汗まみれでセックス。
遥登淫乱だから興奮するかもよ。」
「せっ!?」
セックスの最中はもっとすごい事を
言っているというのに、その言葉に顔を真っ赤にする遥登に長岡はクスクス笑う。
「そ。
セックス。」
「まだ昼…、今日、泊まりますし…あの…」
「夜までおあずけ?」
チュッと首筋に吸い付きながら問うと頷いてきたから仕方がない。
つまり、夜になったらしようと遠回しのお誘いだと思えば良いのか。
「じゃあ、夜な。」
「夜…」
キスマーク位なら良いかと鎖骨に吸い付くと、んぅっと可愛く喘いだ。
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