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第453話
「それより、また先生に戻ってる。
そういうプレイ、したい?」
「ちがっ。
まさむンッ」
雑味のある口内を嬲る。
その雑味が長岡の征服心を煽っていく。
糸をひいて離れていく口に三条は物欲しげな顔を見せた。
「あぁ、夜までおあずけなんだっけか?
悪かった。
トイレで処理してくるよ。」
「あ…」
立ち上がると咄嗟に服を握ってきた遥登に笑みを隠す。
八の字を描く眉も可愛い。
「暫く籠るからゆっくりしてろ。
な?」
「だ、駄目です…っ。」
「駄目っつったってなぁ。
おあずけ中だし、俺もこのままは流石に辛い。」
「口で…しま、す。
もった、い、ないから…っ」
“勿体ない”
ナニが、だ。
随分と淫乱になってしまった恋人と視線を合わせる。
「だから…あの…」
「じゃあお願いしようかな。」
その言葉に、三条の口端が微かに上がった気がした。
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