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第477話
三条を送り届け帰って来た部屋は、なんだかがらんとしていて自分の部屋じゃないような若干の違和感がある。
この部屋に愛着もなにもあったもんじゃなかった。
帰って来て寝る、本の置き場、その位のものだった筈だ。
それなのに、あの生徒と出会ってから随分と特別な空間になった。
一緒に食事をした机で一人でビールを煽る。
だらりとソファーに寝転び脚を投げ飛ばした。
さっきの顔やべぇな
すげぇえろかった
それに、淫乱になってきたよな
良いのか悪いのか考えようだが、今更やめられる様な中途半端は愛し方は出来やしない。
そんな性癖まで受け入れてくれている恋人の笑顔を思い出しながら1日のニュースをキャスターが読み上げている声を聞く。
早いもので小学校はもう夏休みのようだ。
そうか、夏休みか
授業ないから会えないんだな
あの視線を背中に感じる事のない1ヶ月。
授業がない分他の仕事に時間を割けるのは有り難いが早く終わらないかと、まだはじまってもいないのに思ってしまう。
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