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第489話

可愛い可愛い恋人に少し意地悪をしたくなってきた。 困らせたい 泣かせたい 相変わらずの性癖だ。 「つい数日前に、やらしい事した相手とその親御さんがいるのに教師の顔出来る程、教職に慣れてなんかねぇよ。 それに、淫行教師だしな。」 「それはっ! 違います…っ。 その、同意ですし…、つ、付き合ってます…っ。 違う…絶対に違う…」 段々と小さくなる声だが、きっぱりと否定する三条に胸があつくなる。 あんな事をされた当事者なのに、自分を否定しない。 少し意地悪が過ぎただろうか、きゅっと口を一文字に結ぶその顔は決してそんな事はないと言っている。 「ありがとな。」 抱き締めるともう1度絶対そんな事はないと伝えてくれた。 どんな言葉よりも力強い。 「でも、遥登が好きだしその遥登とやらしい事すんの好きだしな。 それは否定出来ねぇ。」 「え、っと、…」 「例えば、こんな事とか。」 唇を触れるギリギリ迄近付ける。 言葉を発すれば触れてしまいそうなギリギリのところは三条の清潔なにおいがふわふわとかおっている。 震える睫毛が被虐的でたまらない。 「もっとすごい事もしてるだろ?」 「…、ん。」 「したくなる?」 否定も肯定もしない。 解っている。 だから、

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