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第490話
後頭部を押さえ付けながら唇を合わせる。
そのまま、自分を跨がらせる様に三条の脚を開かせ寝転がり背中を床につけた。
「ふ、ぅ…ン」
「舌出せよ。」
おずおずと差し入れられる舌から唾液が伝ってきた。
何時も飲ませてばかりだったそれを喉を鳴らして嚥下する。
「っ…、ん、ン…」
それに気付いた三条は一瞬身体を震わせたが、しっかりと頭を押さえられ動けず観念したのか舌をたどたどしく動かしはじめた。
舌を舐め、差し入れた舌を甘く噛む。
いやらしくて気持ちが良い。
励ましてと言ったからか三条にしては積極的に動く舌に、長岡は気を良くする。
「はっ、ンぅ…は、ぁ」
頭を押さえ付けていた手を緩めると三条は腕に力を入れて半身を起こした。
糸を引いて離れる唇はどちらのものか唾液で濡れている。
まるで、三条が長岡を押し倒した様な態勢に長岡はクスクス笑いながら髪を撫でると、ぽわっと上気する肌が艶かしい。
「えっち」
「っ!
退きますから…っ」
「駄目。
励ましてって言ったろ。」
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