「遥登がされて気持ちい事して。」 「え、…？」 「好きな事とかきもちい事。 な、遥登？」 遥登の好きな声を鼓膜に吹き掛ける。 この声に否定出来ないのを解っていてするのだから狡いと言われるのだろう。 ﾁｭ、ﾁｭ、 そっからかよ ほんっと、キス好きだな 頬や耳にキスを降らす三条は、恥ずかしそうに目を伏せる。 だけどもどこか色っぽいその姿。 愛撫と呼ぶには緩やかで刺激は弱いが確かに気持ち良い。 ﾍﾟﾛ、 「は、」 胸鎖乳突筋に熱い舌が這わされ、思わず漏れたアツい息に三条は動きを止めた。 そして、少しの間何かを考えてから再度首に舌を這わせはじめる。 ﾁｭ、ﾁｩ… 胸鎖乳突筋から鎖骨を舐め、吸い付き、顔を上げた。 「つかない…」 あー、そういえばキスマークの付け方教えてねぇ… 教えてやるって言ったな 「ちゃんと教えてやるからな。」 頬を撫でるととろんと目が蕩けてきた。 もう少し甘やかしたらどんな可愛い遥登が見えるだろうか。 それとも、酷くする？ 淫らな姿が見られる？ 素直に頷いた三条に上がる口角が抑えられない。