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第497話

「ヒッ…あ、あ、ァ、イきっイッ、い…あぁっ、」 「くっ、」 やっとイイトコロに当たる陰茎を離さない様にきつく締める後孔に長岡は息を詰めて腰を突き上げる。 乱暴な動きに繋がれた三条の手に力がこもる。 恋人と手を繋ぎながらセックスをするなんてロマンチックな事をする自分など以前なら想像も出来なかった。 だが、実際してみれば繋がれた手から互いの気持ちが伝わり合う様で一興がある。 「イ"くッ、イッ、きま、あ、あ"」 「ん、俺も…」 内腿の筋肉を痙攣させながらびゅくびゅくと射精する三条の体内に、長岡ももう数度突き上げて吐精する。 腰が溶けそうな程、気持ちが良い。 更に突き入れながら残滓までを吐き出した。 「う"く"…ァ、あ"」 疲れたのか力が入らないのか、胸に力なく倒れ込んできた。 勿体ないが片手だけを解くと遥登をしっかりと抱き締める。 「やっべ、きもちい」 「ぅ、ァ、…」 余韻に上手く頭の回らない三と条重なっている胸からドキドキと鼓動が伝ってくるのが心地良い。 三条の癖のない髪が顎に当たって擽ったい。 しあわせだ。   「すっげぇ、励まされた。 ありがとな。」 ちゅっと赤いままの耳に吸い付くと、何かを伝える様に服を握ってくる恋人のにおいを胸いっぱいに吸い込んだ。

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