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第498話
背中を擦る大きな手に、やっと思考回路が繋がってきた三条はまだ甘さの残る声で訊ねた。
「正宗さん…キス、好きなんですか。」
「んー、好き。
でも、遥登の方が超好き。」
言いながら髪や額にもキスをしていくともぞっとみじろぐ。
俺も、好き…
恥ずかしくて口に出来ない言葉を伝える様に、ぎゅぅっとしがみつくと頭上から笑い声が降ってくる。
楽しそうで、嬉しそうで耳に心地が良い。
コツン、
長岡の服を掴んでいた手が床にぶつかって思い出した。
「あ、フローリングなの忘れてました…っ。
すみません…、あの、腰とか、痛くないですか…大丈夫ですか…」
「平気。
それより今度は俺が動いて良い?」
「え…?」
辺りに漂う三条の発情したにおいに未だ挿入されたままの長岡の陰茎がグンと大きさを増す。
すっかり終わったものだと気を抜いていた三条のアナルはヒクヒクと蠢きはじめた。
あんな出したのに…
「なんだ、誘ってんのかよ。」
「や、ぁっ、あんッ、」
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