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第499話

2ラウンドと言わず長岡が満足するまで付き合わされた三条がはふはふと新鮮な空気を吸っていると、咥内に指を挿入られた。 舌や上顎を擦る指を噛まない様に長岡に視線を送ると、綺麗に整った顔が楽しそうに歪む。 「上顎擦るの気持ちかったか?」 「っ!」 「良い反応。 遥登Mだもんな。 そうか、口ん中まで性感体か。」 首を振って否定するとごろんと体勢が入れ替わり、組み敷かれる。 流石にもう無理だと長岡の腕の中から抜けようともがくも、長岡に首筋を舐められ動きが止まってしまう。 自分がしたように胸鎖乳突筋に舌が這い、痕が残らない程度に吸われそこがジンジンと熱を孕む。 「噛みたい。」 「ぇ、…あ、イッ」 「やべ、血滲んだ。」 着たままだった服の襟ぐりを空けられ犬歯を突き立てられ、三条は痛みには呻く。 微かに血の滲むマーキングの痕に這う舌すら敏感に感じてしまうのは情事の後だからか。 正宗さんの舌あつい… 「また、感じちゃうから…」 「はっ、良いね。」 首から顎、そして唇へとのぼってきた唇にくらくらしなが必死にキスを受け続けた。

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