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第503話
洗濯物を干し終えるといちゃいちゃと甘い時間を堪能する。
膝の上に乗せた三条の首に顔を埋めて甘える長岡と、自分がされる様に髪を撫でる三条。
されるがままの長岡は何時もと違って可愛らしい。
なんと言うか、母性が擽られるというのはこういうことなのか。
「遥登の手きもちい。
癒される。」
「俺も何時も気持ち良いですよ。
正宗さんの手、おっきくて冷たくて好きです。」
すんすんと首筋でにおいをかがれ、三条は擽ったさに声を漏らす。
クスクスと降ってくる声に長岡は気を良くする。
「誕生日様様だな。
あー、さいっこう。」
グリグリと頭を押し付けてくる長岡からさっき一緒に干した洗濯物のにおいがした。
お日様と洗剤と、恋人でなければ知る事の出来ないにおい。
「こんなんなら、毎日誕生日でも良い。」
「あっという間におじいちゃんになっちゃいますよ。」
「そしたら、年の数だけキスして貰お。
楽しみだな。」
にやりと笑う長岡に、三条はきゅんとした。
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