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第514話

解ける縄に迄感じてしまう。 拘束するそれを解かれると、全身に跡がしっかりと着いてしまっていた。 脚は特に濃く、長岡はそこにねっとりと舌を這わせる。 「ぅん、ん、」 喘ぐ三条のアナルは泡立った精液に塗れ、口を開けていた。 緩くなったとは思わない。 現に、先程までの締め付けはきついものだった。 激しいストロークに括約筋が麻痺したのだろう。 縄痕に吸い付くときゅっと締まった。 「んっ」 「まだ感じるのか。 やらしい身体になったな。」 痕を辿る様に長岡の顔が近付いてきた。 無意識に湿らせた唇を見られたのにも気付けない。 触れるすれすれで綺麗な顔が意地悪に口角を上げている。 「あと少し。 遥登からして。」 言葉の意味を理解するより早く首を伸ばして唇を触れ合わせる。 やわらかくて、あたたかくて、きもちい 雄のにおいと淫靡な空気に満たされた寝室で、何度も何度もキスをした。

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