514 / 1273
第514話
解ける縄に迄感じてしまう。
拘束するそれを解かれると、全身に跡がしっかりと着いてしまっていた。
脚は特に濃く、長岡はそこにねっとりと舌を這わせる。
「ぅん、ん、」
喘ぐ三条のアナルは泡立った精液に塗れ、口を開けていた。
緩くなったとは思わない。
現に、先程までの締め付けはきついものだった。
激しいストロークに括約筋が麻痺したのだろう。
縄痕に吸い付くときゅっと締まった。
「んっ」
「まだ感じるのか。
やらしい身体になったな。」
痕を辿る様に長岡の顔が近付いてきた。
無意識に湿らせた唇を見られたのにも気付けない。
触れるすれすれで綺麗な顔が意地悪に口角を上げている。
「あと少し。
遥登からして。」
言葉の意味を理解するより早く首を伸ばして唇を触れ合わせる。
やわらかくて、あたたかくて、きもちい
雄のにおいと淫靡な空気に満たされた寝室で、何度も何度もキスをした。
ともだちにシェアしよう!