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第533話
「また月曜な。」
「じゃ、また!」
田上と別れ、更に電車に揺られる。
規則正しいようで不規則な電車の揺れ。
あたたかな車内学生服の姿はまばらだ。
何処の学校もテスト前後で早帰りが多いのだろう。
あの後も笑えない話は続き、長岡がサディストだったら、実は変態だったらなんて話ばかりで反応に困った。
真面目な職で、若く整った顔立ちの長岡から、サディスティック、変態が結び付かないのか友人達はケラケラと楽しそうで、三条はドキドキと心臓が五月蝿いのがバレない様にひたすら食べていた。
まさか実はその通りなんて言える訳もない。
沢山食べた筈なのに食った気しないな…
正宗さんは確かに優しい
優しくてあったかくて、少し意地悪で
セックスの時だって…
公共の場で思わず思い出してしまった醜態。
軋むベッドの音までリアルに思い出してしまい、若い下半身は反応しそうになる。
明日、やっと会えると言うのにどんな顔をしたら良いか分からず鞄でソコを隠しながら小さく息を吐いた。
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