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第536話

三条は許しを乞う様に床に膝を着いた。 「…正宗、さん…」 そのまま四つん這いで長岡の足元へと移動していく。 媚びを売るいやらしい姿を見て長岡は笑顔を深めた。 近付くと頬を撫でられる。 冷たい大きな手が気持ち良い。 「犬みてぇ。」 「…俺は、正宗さんの、犬…です」 「そうか。 じゃあ、可愛がらねぇとな。」 長岡を見上げる目は、とろんととろけ素直に甘える。 好き 好き 大好き 「…すき、」 「俺も好き。」 興奮している。 身体がアツい。 呼吸は荒く乱れている。 まだ、なにもされていないのに。 「飼い主、さま…ご主人様…」 「飼い主様って。 それもすげぇ可愛いな。」 苦笑混じりかと思えば愛おしそうに自分を見詰める主人の目。 その目を見詰めたまま、すりっと頬を撫でる手に頬を更に擦り寄せる。 正宗さんの手 おっきくて冷たくて好き 好き 「はる、なにして遊びたい?」 「なんでも…飼い主様の好きな事…がしたいです」 「飼い主様って呼び方の方が興奮すんのか? 前はご主人様だったろ。 ま、どっちも可愛いから良いけどな。」 頬を撫でていた手がするりと耳を擽り髪を撫で、離れていく。 「あ…」 思わずぱくりと食い付いた長岡の指。 学校でチョークを持つ指。 節が太くて男らしい指。 何時も自分のイイトコロを掻き回す指。 それを食んだまま長岡を見上げると、長岡の目がいやらしく細められた。 「指フェラでもすんのか?」 ちゅぷっといやらしい音をたてながら指に吸い付き舌を這わす。 長岡の陰茎にそうするように丁寧に。 「やらしい顔。 美味い?」 頷くと指が増やされた。 次第に指も舌を弄ったりと意志を持つ。 三条はどんどん淫靡な空気に侵食されていく。

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