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第537話
「この指どこに欲しい?
乳首、ちんこ、それとも…」
銜えて濡らした指は2本。
疼く場所は沢山ある。
だけど…
「おしり…、おしりに、ください」
「ケツ?」
「おしりに、ください…この指で、あの…きもちいとこ、いじめてください…」
「はっ、いじめて欲しいのかよ。
マゾヒスト。」
マゾヒスト
被虐者
性的倒錯
変態性欲
「そうです、俺…飼い主様にいじめられたいんです…。
酷くされたい…、犯されたい……おねがいします」
「良いよ。
おいで。」
飼い主様がぽんっと叩いたのは自分の膝。
跨がれと言うことなのかと解釈した三条はゆっくりとその膝に股がると、綺麗に整った顔がすぐそばにあった。
長岡のにおいが頭をくらくらとさせる。
「やらしい犬。
発情期か。」
「あっ、」
ヒクンとヒク付くアナルを撫でられその先を期待する淫らな身体は、長岡が言う通り発情期の動物の様。
盛りのついた犬や猫だって主人にこんな風に強請らないんじゃないだろうか。
理性のある人間なのに止まらないなんて倒錯している。
その倒錯がたまらなく興奮する。
「ア、あ、」
「これで満足?」
ゆっくりと体内に進入してきた指は1本。
足らないときゅうきゅう吸い付くが、長岡はにやにやと見下ろすだけでイイトコロをいじめてはくれない。
「んん、動かして、くださ…、ぐりぐりして、ンぁ…、足りないです…」
「自分から腰振っちゃって。
足りないならもっとはしたなく振れば良いだろ、マゾ。」
「ぅ、はっ、」
「言葉でも感じんだっけ。」
腰をカクカクと振りながら足りないと譫言の様に漏らす三条を、長岡は楽しそうに見詰める。
「飼い主さまぁ…犯して、犯してください…っ、泣いてもやめないで…」
「あぁ、沢山犯してやるよ。」
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