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第565話
随分と日が落ちるのが早くなってきた。
暗くなる前に解散だとさっと後片付けを済ませ外に出る。
日中の気温とはうってかわって空気も冷たくなってきた。
秋になった事を肌でも感じる。
「じゃあ、明日も来れたら9時に集合。
先生もありがとうございました。」
「お疲れ様でした。
先生も来れたら明日も来ます。
気を付けて帰ってください。」
駅へと向かう生徒を見送り、体育館脇を通って駐車場へと向かう。
文化祭代休の月曜日を含め、折角の三連休だと言うのに文化祭準備で潰してしまうのは勿体ない。
学校で会ったと言っても何時もなら1日中一緒に過ごす休日だ。
昼飯を食う前、こっそりと恋人に連絡をとってみた。
『今日はどうする。
泊まったばかりだからやめとくか?』
『お邪魔しても構いませんか。』
『構いませんよ。』
『服の用意もありませんが、泊まっても良いでしょうか。
忙しかったら帰ります。』
『遠慮すんな。
待ってる。』
冷たい空気を遮る社内に乗り込んむと再度メッセージを確認する。
まだ連絡がないところから電車は駅に着いてないようだ。
遥登が先か自分が先に部屋に着くかといったところだろう。
エンジンをかけたところで、ろくなものが入ってない冷蔵庫を思い出した。
スーパー寄るか…
牛乳飲みきっちまったし、要るよな
つか、冷蔵庫ん中に食いもん入ってねぇ
出迎えたかったが、こればかりはどうする事も出来ず自宅よりも先にスーパーに向かう事にした。
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