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第599話
汚してはいけないと服は脱がし、裸体を晒す三条の肩口に休日着けた噛み痕がうっすら残っていた。
噛み付きたい
綺麗な程汚したくなる。
噛み付きたい
俺の遥登だ
醜い独占欲が溢れる。
「ン、く…ん"、ァ、ぁ"」
シーツを握り締める手に自分の手を重ね縫い付ける。
あつい三条の手はその手にさえすがり付こうと躍起に動くが長岡はそれすら許さない様にきつく握り締めた。
可愛い声を聴けないのは勿体ないが、自身を締め付ける体内は何時も以上にうねっている気がする。
「ま"、ぁ"…」
ホテルの清潔なシーツをぐちゃぐちゃに掻き乱しそれでも声を堪える三条の健気ささえも自分を焚き付ける材料になるだけ。
それを解っているのか必死に声を殺そうとする三条へ更に腰を押し付ける。
「ぐ…ッ、ぅ、まぇ…ぃ…ァ」
「どした、」
腰の動きを緩めると譫言の様に前と自分の名前を繰り返しはじめた。
「まさ、ま…まえ…ァ、まさ…むね、さ…ン"ァ"」
繋がったたまバックから正常位に体位を変えると、当たるところが変わり唇を噛み締める三条。
口に指を入れそれをやめさせるととろんと蕩けた目がこちらを向いた。
だらだらと先走りを垂らす陰茎も全身で気持ち良いと伝える姿に、腰の動きは止まらない。
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