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第613話
炊事場からベッドへと場所を変え、三条を膝の上に乗せる。
全身を眺められる正常位も良いが、この体位だと遥登からしがみついてくれるのが嬉しい。
知らず知らずのうちに乳首を自分に擦り付けてくる程遥登は溺れていた。
「きもち…っ、は、ぁ、…、まさ…むね、さ」
「きもちいな。
俺も、きもちい」
噛み痕とキスマークに塗れた身体を揺さぶると、長岡の陰茎を銜え込んでいる後孔がきゅぅきゅぅと吸い付き奥へと誘う。
ベッドのスプリングを利用して深く突き入れれば更に増す締め付けに長岡も息が上がっていた。
「ハァ…、あ、ぅ…あ、ン、」
「ホテルとどっちが興奮する?」
「こ、こっ…まさむねさ、の…っ、あ"…へあ」
「言えてねぇ。
そんなきもちいか。
ん?」
顔にかかる髪を後ろに撫で付けると、とろとろの目は被虐の色を濃くし涙が滲んでいた。
感じすぎているのは見てとれるが、だからといって腰の動きをとめたりはしない。
細い首にのる頭がかくんと揺れた。
「い、き…た…ぅあっ、…っいかせ、くらさ」
「イけばいいだろ。
ほらっ」
「あ"、ぁ、ア"…とけるッ、とけうぅ…はぁ…は、…アッ、ソコ…っ、そこ、」
「遥登の好きなトコロだな。
ココ。」
「イ…、いきた、いき、…ぅあっ……だした、おねが、」
媚びを売るよう様に鎖骨に吸い付く三条はなんとか長岡をその気にさせようと躍起になっている。
「ん、なにがお願いなんだ?
なぁ、遥登」
「あ、…ぃッ」
後ろ髪を付かんで引き剥がすと嬉しそうな遥登の顔が見えた。
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