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第631話
揃えた指を左右に開き、大分やわらかくなった事を確認してから指を引き抜いた。
成績だけでなく身体までも優秀な三条の身体は柔軟に受け入れ体制を整えている。
良い子だと頬を撫でるとその手に自分のそれを重ねた。
「正宗さん…キス、したいです…」
「ん。
じゃあ、腕退けような。」
顔を隠す腕を退けさせると触れるだけのキスや舌を絡めるキスをしたり、何度もキスを繰り返す。
自分もこの可愛い恋人とのキスが好きだが三条もそうなのか身体を重ねる時に強請る事が増えた。
控え目に言っても嬉しい。
糸を引いて離れる口を物寂しいと思うのは三条も同じ様で物足りなさそうな顔で長岡を誘ってきた。
えっろい顔
俺も下っ腹も痛ぇな
はは、かっこわる
ぺろりと耳縁を舐めながら鼓膜に声を吹き掛ける。
「入って良い?」
「ん、早く…ください」
腕を伸ばし首にしがみ付きながら息の上がった声で答える三条。
耳に当たるあつい息に陰茎に更に血液が溜まるのが解る。
数度扱き後孔に宛がうと三条と目があった。
入るな、と笑いかけると顔を赤くしたまま素直に頷く。
本当にじいらしい。
肉壁を掻き分けながら三条のイイトコロを目指す。
括約筋はきつく締めるのに長岡のモノを覚えた中は早く早くとうねり包み込む。
最高にきもちいい。
「ぁ…く、ン、ん…ァ…あ」
発情した顔を余す事なく見下ろした。
被虐の色を濃く映す目が好きだ。
癖のない真っ直ぐな髪も、声も、すべてが愛おしい。
「遥登」
意図せず遥登の好きな低めの声で名前を呼ぶときゅぅぅっときつく締められた。
聖夜だという事が興奮させるのか、何時もより蕩けた顔を隠す事なく見せてくれている。
口に親指を突っ込み、舌を弄ったり上顎を擽ったり遊んでいると遥登の腹の中が蠕動し始めた。
上気した肌が艶かしく生々しい。
「遥登、腰揺れてんぞ。
もどかしい?」
「ん…、」
「言って。
かわいー声でかわいーく誘って。」
「かわいく、ない、けど…、あの…正宗さん、と、きもちくなりたいです…。
沢山…やらしい事してください。」
「大変よく頑張りました。」
しっかりと腰を掴み直すと律動を始めた。
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