犬歯をたて反対を爪で引っ掻かれ、痛みと快感がごちゃ混ぜになる。 乳首もアナルも気持ち良い。 長岡が乳首から顔を離すと三条の陰茎から溢れる体液が糸をひいて垂れ腹を汚していた。 「すげぇ感じてんだな。 ほら、見てみ。 やらしい糸引いてる。」 「あ…だって……」 膝の間に長岡の身体があるせいで隠す事も出来ず、尿道口を人差し指でぴたぴたと叩かれる。 恐る恐る視線を下げると、指を離す度に糸をひく様を見てしまい慌てて視線を逸らせた。 まだ、ちんこ弄られてないのに… あんな… 「やらしいだろ。 こんな感じてくれて嬉しい。」 長岡は身を屈めキスをする。 キスをしながら顔にかかる髪を後ろに撫で付けられ、余すとこなくキスを降らせていく。 ふわふわする意識の中はっきり感じる愛しい体温。 身体の下に腕を入れられたかと思った瞬間、腰が浮いた。 「もっと深くまで入りたい」 「ぁ、も、と…」 トントン、と、臍をつつくと意味を理解した三条はぐっと腹に力を入れた。 ゆっくりと大きく息を吐くと、それを見計らって埋め込まれる。 内臓を圧迫され、まだ慣れていない身体は若干の気持ち悪さがあるが体内に感じる自分以外の熱の重みは愛しい。 ゆっくり息を吐いて、同じだけゆっくりと吸い込む。 ゆっくり、ゆっくり。 「は、ふか、ぃ…」 「上手。 そう、…入った。」 リップ音をたてて口を吸われると幸福感が沸き上がる。 この人が好きなんだと次から次へと愛しさで満たされていく。 １年前迄、皮膚を合わせるだけの行為がこんなに気持ち良いなんて知らなかった。 それを教えてくれたのは、愛しい人。 「す、きぃ…正宗さん、好きです…」　 「俺も遥登が好きだよ。 愛してる」 何時か、どこかで聴いた事のあるその言葉。 じわっと目の前が滲む。 満たされる しあわせ 正宗さんが好き 大好き 手を伸ばし長岡の首に腕を回した。 長岡もしっかりと自分を抱き締め返してくれる。 大きな手が好き 落ち着く声が好き あたたかな正宗さんが好き 「俺の、正宗さん」 すりっと頬擦りをすると長岡もし返してくれた。