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第646話
「すげ、健気に食い付いて。
ほら。」
「ひッ」
媚びる様な甘い声が恥ずかしくてなるべく声を我慢していた三条だが、皺を伸ばし健気に食い付いている縁をなぞられ漏れてしまった。
羞恥に腕で顔を隠すと上から優しい声が降ってくる。
「恋人になってからだと、はじめてだろ。
感じてんのもっと見せて。」
「んぅ…」
腕を掴み外すと恍惚の表情を浮かべる三条の顔が露になる。
色っぽく男を誘う顔に長岡の陰茎がドクンと膨張した。
「たまんねぇ」
「正宗さん…」
画面の中の恋人と目が合う。
被虐の色を濃くした目が自分を見詰める。
手を伸ばして自分の手に触れようとする三条にナニかが溢れた。
「…レンズ越しも良いけど、やっぱ直接目ぇ見てしてぇな。」
持っていたスマホをサイドチェストの上に上げると、しっかりと脚を持たれた。
何時もより熱を持った手に男を感じる。
「あ、え…あッ、あ、」
横向きにすると片足を肩にかけ激しく腰を動かし始めた。
三条はもう鳴き声なのか喘ぎ声なのかわからない声をあげながら身体を跳ねさせる。
折り曲げられた細い身体は今にも折れそうに撓る。
「イく…イぐ…ッ」
「俺も、イきそ…」
感じ過ぎて涙を流しながら何度も頷く。
体内にアツいのが欲しい。
他の誰にも侵食される事のない場所に欲しい。
欲しくてたまらない。
「中出し、して良い?」
中出しを強調した言い方に三条のアナルがきつく締まる。
締まった後孔を抉じ開けるように奥へと突き刺し、捲り上げるように引き抜かれ何度も何度も頷いた。
欲しい。
「あっあ、あ、あっ」
ヒューヒューと喉が鳴る。
内腿が痙攣して自分の意思で動かせない。
それでも止む事のない律動に2回目の絶頂がきた。
陰茎の絶頂ではなくアナルでの絶頂は何度もイケる。
男なのに恋人の精液が欲しくてたまらない。
欲しくて、欲しくて、倒錯していく。
「イって、う…ア"えっ…」
「あ"ー、でる、」
揺すられ奥の奥に精液を送られ眩暈がする。
きも、ち
肩にかけられた棒の様な脚にアツい舌が這う。
反射的に後孔を締めると、ちゅぅっと吸い付かれ赤い痕が着いた。
「もっと」
快感にのまれた頭では、その言葉はどっちが言ったのか解らない。
三条が言ったのかも知れないし、長岡が言ったのかも知れない。
ただ、しっかりと解るのは長岡が男である自分の中で射精した事とそれでもなお貪る様に自分を求めてくれる事がとても胸を満たすものだという事だった。
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