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第655話
首から長岡の手の中に伸びるリードが生々しく目の前で揺れる。
「遥登、おいで。」
優しいけれど否定を許さない声に心臓が痛い程鼓動を打つ。
手足を動かす度にアナルに埋め込まれたプラグにくっついた尻尾のファーが尻臀から腿を擽りむずむずとする。
ゆっくり四つん這いで恋人の元へ歩み寄るとよしよしと大きな手が頬を包んだ。
本当に犬になったみたい
正宗さんの犬
飼い主様だけの、犬…
「次、解るか。」
とろんとした顔で頷くともう1歩飼い主に近付く。
長い脚の間に身体を埋め、パンツのボタンを外し、チャックをおろすと長岡は腰を上げ脱がすのに協力してくれた。
現れた下着の上から数度キスをするとまだやわらかいそれをはむっと食む。
口を動かすとどんどんと芯をもっていくのが面白くてはむはむと刺激する。
どれ位そうしてたか、先走りが滲みはじめた。
ちゃんと気持ち良くなってくれているんだと安堵し、更に下着も引き下ろすとむんと雄のにおいがする。
下生えも陰茎も同じ男のモノなのにこんなにも興奮するなんて長岡と付き合う迄知らなかった。
血管の浮き出たグロテスクなそれに舌を這わす。
苦くて、しょっぱい。
それでも愛しい人のモノというだけで愛おしく感じてしまう。
愛、屋烏に及ぶ、とは上手い言い回しだ。
まずは竿や双玉を丁寧に舐める。
血管を辿る様に舐め上げ、玉をやわらかく揉む。
最初から口に含んでいると顎が疲れる、なんて学習する程口淫をしてきた。
竿を舐めながらも鈴口を指で刺激する。
「は、きもち。
本当に良い子だな。」
吐息の多い声に、尻尾を挿入れられた後孔が切なくてたまらない。
腰を揺すってもバイブと違って動かない。
ディルドとも違って太さもない。
快感を覚えた後孔がもどかしい。
ちゅぅっと吸いながら上目に様子を伺うとサディスティックな目で見下ろされていた。
頭に置いたままの手で髪を撫でられる。
飼い主様の手きもちい
好き
「喉開けよ」
その言葉に疑問符が浮かぶ前に頭を撫でたまま腰を突き入れられた。
長岡の陰茎が喉奥まで侵入してきて三条は嘔吐く。
「ゲッ…お、えッ…」
2度3度と更に突かれ、逃れるように横を向くと喉奥を刺激してた陰茎が口から溢れ頬を叩いた。
唾液と先走りの混ざったものが口から垂れて床を汚していく。
「ウ、ゲッ…ゴホッ…ごっ、ひぅっ」
突然陰茎に走った刺激に情けない声が漏れた。
陰茎を踏まれプラグをきつく締め付けてしまう。
ゆっくり力を込められる足に甘い期待。
長岡のモノを銜えただけで反応したそれを知られてしまい恥ずかしさに目の前が滲んだ。
「あ…あ…、」
「あぁ、悪い。」
悪いなんて口だけで足を退けてはくれない。
更に踏まれとぷっと先走りを垂らす三条は無意識に腰を揺すっていた。
「遥登、見てみ。
ほら。」
視線を下げるといやらしく右口角を上げた長岡の足がぬちゃっと汚れていた。
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