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第681話
突然腹側へと動かされた指に腰が跳ねる。
油断していた分だけ刺激は大きい。
「いッ、あ…!?」
「なぁ、ムラムラするから付き合ってくれ。」
三条は目をまん丸くすると長岡を見る。
「あ、遥登は寝てて良いから。
今日は俺が“ご奉仕”するな。」
抵抗しても良いけどされると燃える、なんて冗談なのか本気なのかわからない事を言いながらにやにやと、それでも格好良い顔で言われドキッとした。
整った顔はそれだけで何を言っても許してしまう。
惚れた弱味は強い。
半身を起こし駄目だと肩を掴むが抵抗虚しく長岡を燃えさせるだけ。
埋めたままの指をゆっくり出し入れしながら前立腺の手前を焦らしながら刺激されピクピクと陰茎が鎌首を擡げはじめた。
「ははっ、勃ってきた。
いただきます。」
「え、あ、待ってくださっ」
亀頭を舌で包まれ喉の奥まで銜えられ、三条はアツい息を吐く。
口内のアツさもやわらかさも目が眩む。
やば、
きもちー…
三条も性欲盛んな男子高校生。
恋人との気持ち良い事に抗うにはその身体に快感を教え込まされ過ぎていた。
「フェラされながら前立腺弄られんのは?」
「あ…あ…きもち、あ…」
あまりの快感と羞恥に膝頭がくっついて股間を隠そうとしてしまう三条の細い太股を手で押さえ付けると、喉奥迄銜え込みながら吸い付いてくる。
決して激しいものではないが、何時もの刺激に比べたら緩く腰が揺れてしまう。
「今日はゆっくりしような、遥登。」
「ゆっ、くり…」
「すげぇ甘やかしてやる。」
何時もどろどろに甘やかされてるのに今日はもっとなのかと頭の片隅で考えると身体までも反応しはじめる。
「溶けちゃいます…ん…」
毛布を被って明け方までゆっくりでろでろに甘やかされた身体は心地良い疲労感と恋人のぬくもりにまたずぷずぷと嵌まっていった。
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