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第704話
口を合わせたまま、パンツの上から陰茎を擦られる。
長岡の大きな手が包み込みそれだけでドキドキと胸が苦しい。
下着の上から何度も擦るとしっかりと芯をもった陰茎は次第にくっきりと形を浮かび上がらせる。
「は、…ぁ…正宗さん、恥ずかしいです」
ベッドに押し倒され、視界いっぱいに長岡の顔が広がる。
濃くなる長岡のにおいに、思わず目を泳がせると頬に手を添えられ、正面を見るよう促されてしまった。
「俺だけ、な。
遥登の勃ってきた。
感じてくれてんだ。」
「ん、見ないでください…」
「見るよ。
嬉しいし。」
「正宗さんも、た、勃ってます。」
「そりゃ興奮してますから。」
長岡の膝に割られた股間の膨らみを指摘され、仕返しと指摘し返せばさも当然といった風に返された。
横を向いて隠そうにも脚が股の間にあってはそれも出来ない。
ちらりと長岡を伺うと、さらっと溢れる髪が細められた目にかかり色気にくらくらする。
「そんな顔してたら悪い大人に掴まんぞ。」
「もう、されちゃってます」
長岡の目が大きく見開かれ、次の瞬間ふわりと綻ばせた。
優しい顔。
愛おしい顔。
大好きな顔。
「生意気。」
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