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第707話

ローションを纏った指が3本スムーズに出し入れ出来る様になるまで、そう時間はかからなかった。 同性を受け入れるのに従順な身体は奥から火照り、あさましく腰を揺らす。 「そろそろ良いか。 遥登、お待ちどうさま。」 「…は、ぁ…正宗さん」 ぷちゅっとローションの粘っこい音と共に三条の後孔に長岡の切っ先が宛がわれる。 早く欲しいとヒク付く後孔にはすっかり恋人の形を覚え口を開けた。 「ほんと、たまんねぇよな。」 「正宗さん…正宗さん…」 「はいはい。 今やるからな。」 ぐっとカリを埋められ、欲しがった快感に背中を撓らせた。 後孔をぴっちりと拡げる大きさが少しずつ肉壁を割り入ってくる。 「んぅッ、あ、あ…、」 深いところに感じる愛しい人の熱。 シーツを握る手を背中に回すよう促され、素直に従うと綺麗な顔が近くなる。 セックスの最中のギラギラした目も、野生の表情も、更に三条を煽った。 「動くからしっかり捕まってろ。」 「ん…あっ」 脚を大きく開き恋人に揺さぶられる。 イイトコロと称して三条の好きなところ、前立腺から精嚢にかけてをカリで抉られるとピストンは次第に激しさを増し三条の声も甘く鼻にかかってくる。 「あ、ぁ、きもち…とけちゃ、あっ、んぐッ」 どこが自分でどこが長岡なのかわからなくなってきた。 境目がとけている。 肩を噛まれ、腕を噛まれ、長岡の独占欲に塗れる身体は絶頂に向かう。 「イっ、いっく…、きもち…っ…ァ、ぁーっ」 「俺も、きもちぃ」 必死でしがみつく三条も肩に噛み付く。 身体中を彩るマーキングが嬉しい。 だから、目の前の大好きな人もそうであると良いなと何度もその皮膚に痕を着けた。

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