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第708話
長岡の手が陰茎に伸び、残滓を吐き出させるように動く。
とぷ、と力なく吐き出されたそれが長岡の手と自分の腹を更に汚した。
「あッ、あ…っ、」
いくら長岡の腰の動きが止まったと言っても過ぎる刺激に必死になって長岡の首にしがみ付く。
きつく、首に顔を埋めその刺激に絶えていると鼓膜を擽る甘くて低い声に腰がぞわりと粟立った。
「まだ足んねぇって?
じゃ、遠慮なく。」
「…ッ、はっ、あっ、あ、んっ」
棒の様な脚を担がれイイトコロを重点的に責められる。
涙で滲む視界に雄の顔が映り、後孔が締まった。
もっと、喰われたい
補食されたい
もっと、もっと
三条の中の被虐心がその身を捕らえて離さない。
「きもちッ…、もっ、と…」
「はは、すげぇな。
良いよ。
もっと、な。」
ゆさゆさ揺さぶられ、頭も身体も心までもとろとろにされる。
好きと言おうと口を開けば出るのはあられもない声。
「すっ、ンンッ…す、き…まさ、あぁ、ァ」
「喋る、余裕なくしてぇ」
奥歯を噛み締め口角を上げる長岡は男くさく人間くさく格好良くてたまらない。
目にかかる前髪さえも長岡を格好良く魅せる。
腰を掴んでいた手が膝裏にかかり大きく脚を割り開かれ、更に奥を抉られた。
広い背中に縋り付き背中にも痕を残す。
三条の独占欲。
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