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第724話

ベッドに置かれた段ボールの中から次に取り出された光輝くソレは、重厚で圧倒的な存在感を放っている。 ベッドに着いてる背中に変な汗が伝った。 「スチールだからそれっぽいな。 やべぇ、変な扉開きそう。」 持ち手に行くほどサイズが大きくなるボールが繋がった形をしたディルドにアナル用ローションを絡め、いやらしく笑う飼い主は既にその扉を開いていると思う。 現に、その笑顔は艶っぽくサディスティックな色が隠しきれていない。 ぴとりと宛がわれた冷たいソレに三条は息を詰めた。 「1つ目。」 ローションと空気の混ざる音が耳に届く。 いやらしい音に後孔に力が入る。 ちゅぷっと肉壁を割り開き侵入してきた玩具はまだローターの方が大きいと思えるサイズだった。 「2つ目。」 さっきより少し大きいソレが縁を拡げ中に入ると、1つ目を押し込んだ。 続けざまに3つ目が入る。 「んんぅっ」 腹側の壁を押しながら入れられ、三条は声を漏らした。 4つ、5つと数が多くなると流石に異物感は拭えない。 「はぁ…ぁ…、はぁ、はぁ」 腸の圧迫感がすごい。 シリコンと違い撓る事もなく、ただ真っ直ぐに腹を串刺しにする。 なんか…変… 腹の中に硬いのがあって… 「は、…っ、はぁ」 「あと1つ」 「も、いっぱい…」 1つ出され、また1つ押し込む。 2つ出され、1つ押し込む。 1つ出されて、2つ押し込む。 しつこい位繰り返され柔らかくなった頃合いをみて長岡は声をかけてきた。 「息吐いて、吸って」 それに従いゆっくりと息を吐いて、同じだけゆっくりと息を吸い込む。 三条が息を吸い込むと長岡は一息にすべての玉を押し込んだ。

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