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第728話

絶頂を向かえ脱力する身体。 その体内に感じる違和感に三条は飼い主を見上げた。 「ぇ……な、に…」 この感覚は知っている。 恋人を受け入れる準備の時に何度も経験している感覚だ。 「遥登が漏らしたら、今日俺寝る場所ねぇな?」 「…っ!?」 そん、な、 でも、確かにそうだ。 このままベッドの上で腹の中の“モノ”を出してしまえばシーツどころかマットレス迄濡れてしまう。 長岡の陰茎が入っているなど気にする事も出来ず後孔を締める。 それなのに飼い主は非情にも悪戯を仕掛けてきた。 「ぅぐ…はら、おさな…ッ……」 腹を押されプシュッと少し出してしまい青ざめる。 「だ…、だめぇ…おさな、おねが…ふさ、ふ…ふさいれくださ、いぃ…」 「塞ぐ?」 「でちゃうっでちゃっ…ハァ、ぁ」 前髪を捕まれ長岡から見下ろされる。 「ん? どうした?」 「おれの、おしり…かいぬ、し、さまので、ふさいで…ぅ、ください」 「俺のって?」 「でちゃ…っ、ちん、こッ、かいぬしさまの、ァ、ちんこっです…」 三条は萎えないでくれとただただ願った。 腰を振って勃起させたいのは山々だが、そんな事をして排泄を我慢出来るかといったら自信がない。 そんな事を知っているのか長岡の楽しそうな笑みに涙が滲む。

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