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第729話

「アァ、ああぁ、ア」 「遥登、手ぇ首に回して。 そう、そのまましっかり掴まってろ。」 「ひぅ…っ、」 首に抱き付いていると長岡は脚を掬い腰を掴むと立ち上がった。 細い三条は腰に抱き寄せれば少しの距離なら難なく進む。 「まっ、てください…っ、動かない、漏れちゃうからぁ」 連れていかれた先はトイレではなく浴室。 ゆっくり腰を下ろされ、抜けそうだったソレを再度奥まで埋め込まれた。 「なんで…、なんで…ですか…」 長岡は漏らしてはいけないときつく抱き着く三条の首に繋がったリードを引き、顔を向けさせる。 「出せよ。」 とても教師とは思えないその顔はなんともいやらしく色っぽく飼い主の顔だった。 ゆっくりリードを上に引かれ三条は苦しさに腰を上げる。 ゆっくり、ゆっくり。 嬲る様にいやらしく笑みを称えたままの長岡に引き上げられる。 我慢の末の排泄の快感、恋人にそれを見られている羞恥、色んな感情がごちゃ混ぜになり涙が止まらない。 悲しいとも惨めもとも違う。 微かに混ざる快感に三条も長岡も気付いていた。 「みな、いで…くださ、みないで…ください…」 栓が抜ければ後は重力に従うだけ。 ぼろぼろと顎を伝い落ちていく涙を舐める飼い主はとても楽しそうな顔をしている。 「…飼い主、さま…」 「大変良くできました。 すげぇ可愛かった。 また、見せてな。」 涙や汗でぐちゃぐちゃの顔に張り付いた髪をすかれ、表れた肌に唇を寄せられた。

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