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第771話
風呂に入れて雪崩込むようにふとんに潜った。
もう目蓋の開かない遥登は服を握り、一所懸命自分の胸に顔を埋めてくる。
まだ少ししっとりした髪を撫でると、呂律の回らない口で何かを伝えようとしてきた。
「ん?
どうした。」
「ん…、んー…」
「眠いだろ。
また明日沢山話そうな。」
「ん、……まさ、むねさん、い、ぱい…あり、が…ぅ」
「どういたしまして。
おやすみ、遥登。」
もう夢の中へいってしまったのか、規則正しい寝息が聴こえる。
明日も沢山話そうな。
沢山一緒に居ような。
ゴールデンウィークもあと1日。
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