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第790話

ゴリゴリと肉壁を擦り上げてくる陰茎に目の前がチカチカする。 それでも懸命に締め上げた。 「く、ぅ……、はぁっ、ン、」 なんとか自分の力でイかせたい。 でも、気持ち良くて自分の方がまだ先にイってしまいそう。 沢山イけば自分優位に動けなくなってしまうのは経験から知っている。 射精だけは駄目だ。 「あっ、ぅーっ…」 射精してしまわない様に陰茎を握る。 「んな、絞めんな。 イくの、勿体ねぇ…」 「くだ、さ…まぁ」 体内に吐き出される白濁のアツさを思い出し、後孔がヒク付くのを止められない。 でも、駄目。 今日は 俺が… 「しゃ、せぇ…ん、ぁ、し…て…」 「強請んなって…俺も、やばいんだから」 「んぁッ…あっ、くぅ…がま、んン、しな…っ、はっ、」 早くアツいのが欲しい、その一心で腰を揺らすが、段々と腰が動かなくなっていく。 揺するので精一杯の三条の陰茎は爆発寸前。 言ってる事とやってる事がわからない。 駄々をこねる子供みたいに頭を振って催促する。 「はやっ、くっ」 「はる、大丈夫かよっ」 名前を呼ばれた瞬間、きゅぅぅっと後孔が絞まった。 身体の深いトコロが疼いてじくじくする。 「な…、ま、え…あっ」 「遥登」 蠕動する肉壁が陰茎を締め上げ射精を促す。 長岡の冷たい手が伸びてきて自分の手を握った。 火照った身体にその冷たさが心地好くて、詰めていた息を吐く。 セックスは頑張ってするものじゃない。 お互いを思い合ってするもので、独り善がりじゃ自慰や強姦と変わらない。 忘れていた。 手に頬擦りすると、気持ちが落ち着くのがわかった。 「きもち、ですか…」 「すげぇきもちい。 だから、我慢しないでイこうな。」  三条は素直に頷くと、ゆさゆさと身体を揺すり直す。 左右に腰を揺らしたり、ストロークを少しだけ深くしたり、下から腰を使ってもらったり。 次第に三条の目に快楽から涙が滲む。 「い、きもち…い、く…」 「俺も、イきそ」 「いっ…く……い…、…ぃ…きまッ」 前立腺から精嚢を擦り上げ三条はあられもない声を上げながドライをキめた。

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