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第791話
“誘う”としか言ってないのにここまで頑張ってやらしい姿を見せてくれた遥登は、何時もの事だがふとんに引きこもってしまった。
「ご主人様、好きですよ。」
「……俺も…好き、です。」
ふとんの上から声をかけると、それでも返事をしてくれた。
ぽんぽんと叩きながら三条が落ち着くのを待つ。
そういえば、何時もならセックスの前に風呂と言う遥登が風呂に行かなかった。
でも、汚れた感じもない。
もしかして、準備をしてから来たのか?
セックスする気で満々でバスに乗って、無垢な顔して自分と過ごしてた?
やっべぇ
くそエロい
にやけそうになるのを抑え、ふとんの越しに恋人を抱き締めた。
「遥登、ありがとな。」
「なにがですか?」
「色々。
すっげぇ嬉しい。」
あと、首輪も良いもんだな。」
「…正宗さん、Mなんですか」
「遥登いじめるのが1番好きですよ。」
もぞもぞ動くふとんに手を入れ三条の肌に触れる。
熱くて、汗でしっとりしてて、しっかりと握り返してくれた。
「俺って愛されてんな。」
にぎにぎと握ると小さな声が聴こえてきたが、あまりに小さすぎて聴こえにくい。
ふとんに耳をくっ付けもう1度聴く。
「ん?
なんて?」
「…愛してます」
「俺も、ふとん中入って良い?」
「……正宗さんの、ふとん、ですから…どうぞ」
ふとんの中に2人で潜り又肌をくっ付ける。
清潔な遥登のにおいに汗のにおいが混じってなんともいやらしい。
長岡は、汗でしっとりとした三条の髪を梳きながら、またキスをした。
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