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第796話

「おー、三条。 ジャケット着てんの暑くねぇの?」 「生物室涼しかったから。 教室はあんまり風通らないし脱ごうかな。 田上は涼しそう。」 「俺は、代謝良いから脱がないと暑くなってきた。」 生物室から真っ直ぐ廊下を歩いて教室に戻る途中、他教室から戻って来た田上と会った。 衣替え以降期間でジャケットを脱いでいた田上は白い指定のシャツにネクタイをぶら下げている。 「羨ましい。」 「三条は肉ねぇから生命維持大変そう。 身体労れよ。」 「なにそれ。」 くだらない話をしながらすぐに到着した教室前でロッカーに生物の教科書を仕舞い、次の教科を取り出す。 その奥の準備室へと長岡が戻って行くのが見えた。 「あ、田上ちょっとごめん。 先生に用事あるから行ってくる。」 「いってらー」 田上が教科書を預かると言うのでその言葉に甘え、担任の後を追う。

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