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第825話
もう背伸びをさせなくても届くのは少し残念だけど、腰をくっ付けるとお互いの股間が触れる。
トンと触れた三条の股間はまだやわらい。
顎にかけた親指を伸ばしすぐ上の唇を撫でると薄く口を開かせる。
すぐ目の前ので愛おしい恋人の目がぎゅっと閉じられるとそれを了承と捉え唇を触れ合わせた。
チュ、チュ…、
「久しぶりのキスきもちいな。」
上唇を軽く食み、ちゅっと吸う。
「…きもち」
「もっとしような。」
玄関先で3週間ぶりのキスを堪能する。
やわらかい唇は甘美で舌を触れ合わせれば溶けてしまいそうに気持ちが良い。
後頭部に回した手で頭を押さえ付けると髪がしっとりと濡れていた。
この気温じゃ汗もかくか。
「ん…ぅ…」
何度も角度を変えてキスをする。
口を離すのももどかしいが、息の継げない遥登に口を離し呼吸をさせまた口を塞ぎ、遥登がとろんとしてくるまでずっと玄関で久しぶりの恋人を堪能した。
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