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第831話
下だけを脱いだ三条としっかりと着衣を身に付けている長岡。
裾から手を入れ脇腹に触れると、理解した長岡はシャツを脱ぎ捨てた。
お互い久しぶりで余裕なんかないと、本当はわかってる。
だって目は何時もよりギラギラしていて、自分の後孔と長岡自身の陰茎にローションを塗り付け準備をする長岡の手は何時もより荒々しい。
もう1度軽く唇を触れ合わせるといよいよなんだなと胸が痛い位に騒ぎだす。
「ぅ…ん、」
後孔に長岡の陰茎が宛がわれた。
ゆっくりゆっくりと肉壁を割り開いてくる陰茎に、三条は歓喜の声を出した上げる。
「んんっ、ん、ぁッ」
括約筋をカリが抜けると、脇に腕を回し起こされた。
中途半端な挿入に不意の力が入る。
「まっ!…っ、あ"」
「や、べぇ……出そうだった…」
肉壁を抉りながら深くまで入り込んできた陰茎に三条は目の前の恋人にしがみつく。
自身の体重が結合部にかかり、指では解しきれていない部分に迄達している。
肉を割られる感覚は慣れる事はない。
「ま"、…ぁ"……ぉ、…」
浅い呼吸を繰り返し首に顔を埋めると、優しく髪を梳く手に少しずつ呼吸も落ち着いていく。
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