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第835話

かくかくと揺れる細い腰。 艶かしい遥登の姿に、射精したくてたまらないと精液が駆け巡る。 頭に血がのぼってくらくらしてきた。 俺の遥登 遥登 ガリッと肩に噛み付くと腹に濡れた感覚が広がった。 気にせず肩から鎖骨へと降り噛み付く。 マーキングのなくなった身体が無性気に食わなかった。 まるで子供の我が儘の様だ。 「んっ、い"っ…は、ぅんっ」 恍惚な顔で自分を煽る遥登に限界がきた。 2度3度と精嚢を擦り上げ、自分も遥登の体内にザーメン吐き出す。 久しぶりのセックスは目が眩む程気持ち良い。 それでもまだ玉には精液が蓄えられている。 全部、この気持ち良い中に吐き出したい。 「はる、と」 腰を押し付け数度ピストンし中ににおいをマーキングすると、縁からドロドロした黄色っぽい精液が溢れてきた。 それを掬い遥登の頬に塗り付ける。 もっと欲に塗れさせたい。 もっと自分に溺れさせたい。 遥登は頬に塗り付けるその手を取ると口に入れ、まるで美味い物でも食べているかの様に舌を這わしはじめた。 やっとスイッチの入った恋人に長岡の口角も上がる。

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