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第838話
待てを食らい続けた身体はまだ貪欲に恋人を求める。
嬉しい事にそれは恋人も同じ様だ。
長岡の膝の上にのせられ2人で温いシャワーを浴びながら、キスを繰り返す。
息を吸おうと口を開ければ空気と共に水が入ってきて満足に息が出来ない。
酸素が足りないのか、それとも恋人の色香に酔っているのかくらくらする。
「ま、っ、…、ンんっ」
「待てねぇって」
しがみ付いている手で呼吸をさせてくれと叩いても角度を変えるだけ。
一瞬口が離れる瞬間、空気を吸うがそれでも酸素が足りない。
臀部を揉まれ、腰を抱かれ、もう精根尽きた陰茎が触れ合い、身体中溶けてしまっているかのように気持ちが良い。
上顎を舐められ、ぞくぞくする。
離れていく唇と自分の唇が糸を引いているのがたまらなく恥ずかしい。
手で口元を隠すと、シャワーで温もった大きな手が頬を撫でた。
「なぁ。
立って、俺の精液吐き出してみ」
「…っ…そ、んな……、あの…本気…ですか…?」
「本気に決まってんだろ。
見てぇな。」
頬を撫でる手に捕らわれ、長岡の目をまっすぐに見ると物欲しそうな顔をした自分がいた。
「遥登」
ちゅ、と額にキスをされ観念したかの様に立ち上がる。
浴槽縁に腰掛けながら主の顔をされ、三条はぶるっと身震いを起こした。
きっと今自分の身体を震わせるのは期待だ。
壁に額と腕を付けて顔を隠しながら、ゆっくりとケツを突き出す。
垂れてるのも、全部、見られてる
ぜんぶ、見られたい…
長岡の太さに馴染んだ後孔は緩く口を開け、少しずつ白を溢していた。
もっと脚を広げろと、長岡の長い脚が細い脚に触れる。
三条は更に脚を開きゆっくりと後ろに手を伸ばすと、尻臀を割り開きよりアナルが長岡に見える様に努めた。
「絶景」
「…み、て…ください……」
「あぁ。
見てる。」
長岡の欲を掻き立てるに十分な三条の恥体。
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