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第890話

お互い裸のままベッドに雪崩れ込むとそのまま細い身体を抱き締めペッティングを施していく。 胸から腹、腰、太股や脚の付け根ギリギリ下がっていくと、遥登は上半身を起こし此方を見ていた。 伸ばした手で頬から耳を撫でるとまた口を触れ合わせる。 何度そうしても飽きない。 それどころかもっともっとと求める貪欲な性。 「ん…、きす、きもち」 「きもちいな」 最中、小さく笑う遥登はとてもしあわせそうで愛おしくて大切で。 鼻をすりっと擦り付けるととろんとした目が好色に染まる。 この目が自分を捕らえた。 捕らえられた。 「口開けて、舌も。」 あ、と口を開けると震える舌が控え目に出てきた。 その舌を口の中に招き入れると吸ったり舐めたり甘く噛んだりを繰り返す。 時折ぴちゃと水音が静かな部屋に響いた。 「ふ、…ァ…」 「舌も甘噛みされんの好きだよな。 俺も噛むの好き。」 かぁっと顔に赤みの増した三条に、長岡は気を良くして何度も何度も口を吸う。 何度目かの触れるだけのキスをすると、遥登が唇を舐めてきた。 「はるちゃんのえっち」 「お、れだって…」 同じ様にぺろっと舐めると遥登は黙ってしまう。 「俺だって?」 「正宗さんに、きもちくなって欲しい、です…」 「何時も気持ちいよ」 唇を触れ合わせたまま言葉を紡ぐと三条に安心の色が見えた。 そんな事心配しなくても大丈夫だってのに。 でも、そんな遥登が愛おしい。

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