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第914話
明日は学校なのに
食べたばかりで、腹を刺激されたら
長岡に触れられる度に理性が消えていく。
乳首を摘ままれ、腹を撫でられ、肌が粟立つ。
「遥登、好き。
すげぇ好き。」
チュ…チゥ、チュ…
色んな所にキスをしながら長岡は掠れた声で何度も愛を伝えてくれる。
冷たくて大きな手が身体中をまさぐり、アツくなっていく。
俺も、好き
好き
大好き
「俺の、正宗さん…」
その言葉に顔を離した長岡の目はあの目をしていて、心臓と後孔がきゅぅっと切なくなった。
この顔好き
この目も好き
全部好き
また近付いてくる顔にきつく目を瞑ると口を塞がれながら、パンツを下着事脚から引き抜かれてしまった。
撫でる様に脚の付け根を擦る冷たい手。
上顎を擽られ、舌を舐められ、最後にちゅぅっと吸われながら離れていく唇が唾液でいやらしく濡れている。
蛍光灯の下に投げられた着衣が、誕生日を祝っていたさっきまでの空気に不似合いでアンバランスさを表していてなんともいやらしい。
「隣、行こ。
我慢できねぇ」
「…っ」
「誕生日だろ。
遥登が欲しい。」
貪る様なキスと乳首への愛撫で火のついた身体は主に従順になる。
こくんと頷くともう一度キスをして立ち上がった。
下半身を丸出しで恋人と手を繋ぎ寝室へと入る。
甘く淫靡な空気に満ちた寝室のドアがパタンと閉まった。
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