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第942話

充分に、と言っても度重なるセックスで最初の頃よりも楽に解れた後孔にローションの滑りを纏った長岡のモノが宛がわれた。 脈打つソレに身体が昂る。 「入るな。」 覆い被さり耳に唇を寄せられるとぶわっと身体中に快感が走った。 自分の色気をまるで理解していないのか長岡は色気を爆破させる。 こんな声で言われて駄目だと言える訳がない。 こんな顔で見られて否定出来る訳がない。 頷くとゆっくりとカリが肉壁を割り入ってきた。 「はッ…ぁ…、きつ、い…」 「力抜け、そう…息吐いて、上手」 前髪を撫で上げ表れた額に唇が触れた。 今日の長岡は甘くてでろでろに溶けていく。 「も、少し…」 ゆっくりと息を吐き力を抜くと尻肉に双玉が触れる。 みっちりと埋め込まれ幸福感に息を吐いた。 「やっぱ遥登の身体えろくてやべぇ。 入っただけでイきそ。」 「イって、ください。 俺でイって…」 羞恥心を堪え口にした本音を隠す様に首に抱き付き顔を隠す。 「んな早くイくの勿体ねぇだろ。 もっと楽しもうって。」 優しい声とは対称的に腰を押し付けられた。 びくっと大袈裟な程反応してしまい、長岡は笑った。 「腰浮かしちゃって。 ほんっとやらしい身体になったな。」 「しら、な…い…です」 「俺がそうしたんだろ。 素直なはるちゃんはどうしたのかなぁ」 「きもち…から」 「ははっ、かわい。」 腰を捕まれゆさゆさと揺すぶられるともう頭の中は長岡でいっぱい。 それがしあわせだから。

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