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第943話

「ンん、ん…ぁ…」 頬を捕まれ、横を向かされる。 「遥登。 窓開いてんだぞ。」 「ぁ…ァ…」 三条ははっとした。 窓は全開。 青い空も秋の風も隔てるものは何もない。 「近所に聞かれてたりしてな。 どうする。 男の1人暮らしの部屋から、男の喘ぎ声洩れてんの。 どう思われるだろうな。」 くつくつ笑う飼い主に身体中がカッとアツくなる。 「露出の気もあんのか? 首輪して、散歩する?」 「……まさむねさん…」 「目ぇとろけさせて。 想像しただけで気持ちいか。」 そんなの、絶対駄目だ 駄目だ だけど、 飼い主のものだと みんなに自慢したい 「えっち。」 ぐっと腰を入れられ腰痺れた。

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