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第987話
もう一口かじると三条の元にもはしまきが返ってきた。
「三条の分取っちまったな。
悪かった。」
「いえ…」
三条はきゅっと手を握った。
臀部に当たる大きな手。
ゆっくり、ゆっくり、バレない様に尻臀に円を書くその手の刺激に絶える為に。
…やばい、こんな所で勃ったらどうしよう
あ、え…、うそ……
トンッとつつかれたのは臀裂。
ぶかぶかの腰回り、ベクトを利用して手を差し入れ触れる冷たい手に心臓がバクバクと騒ぐ。
「三条、食べないのか?」
「食べ、ます…」
声が上擦りそうなのに、わざと喋らせてくる。
口を開けるとぐりっと後孔の辺りをより深く突かれた。
「…っ、」
長岡がかじったそれに恐る恐る口を付ける。
こんな堂々と間接キスをしてしまった事にさえ、心臓が五月蝿い。
「やったー!
ソース!」
「マヨネーズも使って良いよ。」
友人が冷蔵庫の中からソースとマヨネーズを借り戻ってくる声がする。
足音が近付くに比例してゆっりと離れていく手が恋しい。
三条は、ほだされてしまった身体を持て余す。
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