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第1007話

最高気温が15度を下回り、最低気温が9度を切ると暖房を使い始める人が増えると情報番組で天気キャスターが言っていたが、まさに今日はそんな日だ。 寒くて早々に布団に入ったが寒さに覚醒してしまった。 左側に手を伸ばし布団を触るも目当てのモノに触れない。 何時もなら…、と眠くてたまらない目を薄く開けて気が付いた。 今日は平日か… つぅか、泊まりでもねぇし あの子供体温が恋しい季節になった。 夏の蒸し暑い夜に汗をかきながらくっついて寝るのも好きだが、冬場は格別だ。 あの体温を抱き締めるだけであたたかくなる。 無意識のうちに求めてしまっていた。 目を開けたせいか目が覚めてくるし、寒いし、子供体温が恋しいしと小さく息を吐き出すとそちらに向かって寝返りを打つ。 『正宗さん、あったかいです』 鼻が寒いと布団に顔を埋めると微かに恋人のにおいがする気がしてそのまま目を閉じた。 次に目を覚ましたらきっと朝だ。 3連休まであと少し。

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