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第1019話
ゆっくり押し倒されるとその上に覆い被さった。
目にかかる伸びた前髪が大人の色気を引き立てる。
やばい…
正宗さんすげぇ格好良い…
入浴後でボディソープとシャンプーの清潔なにおいが混じって、嗅覚からも長岡に煽られる。
服の裾から大きな手が腹に触れた。
風呂であたたまったその手は何時もと違ってあたたかい。
長岡に触れられているのに違う様で、なんだか不思議な感覚になる。
薄い腹を上がり肋に触れた。
「…っ」
「良い反応するよな。
そんな乳首きもちいかよ。」
きゅっと摘ままれた乳首は芯を持ちもっと弄って、と長岡に強請る。
「少し痛い位が好きなんだよな。
これ位か?」
「ン"っ」
「あーぁ、こんなんで勃起させてたらこの先大変だろ。」
「だって…」
「だって?」
左右に捻られ引っ張られ続きを催促される。
そんな事をされては上手く喋れなくなるのに。
「遥登はお利口さんだから言えるよな。」
「……期待…してた、から」
顔を隠していた腕を捕まれシーツに押さえ付けられると発情した顔が丸見えになる。
溶けた顔をしているだろう。
男の癖に受け入れる喜びに満ちたあさましい顔。
だけど、長岡からの言葉に自然と口が開く。
そう、躾られた。
「なんの期待だよ。」
「せ、…くす」
「セックスの期待?
やぁらしい」
サディスティックな笑みにアナルが疼く。
酷くされたい
痛くされたい
満たされたい
満たしたい
満ちて欲しい
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