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第1024話
自分の腰が揺れているのか、長岡からの律動が激しいのか分からない。
長岡に向かって伸ばした手が腕を掴み損ね引っ掻いた。
うっすらと赤い線を浮かばせる腕が三条の脚を掴み直すと方へと担ぐ。
「う、ッ…ぁ…ま…まさ…」
あれから何度も陰茎を擦られ射精を繰り返した。
腹を汚しシーツを汚し、長岡のスウェットパンツ迄汚し部屋中に精液のにおいが立ち込める。
ベッドの軋みとそのにおいに三条は酔う。
腹から垂れた精液がシーツを更に濡らし冷たくなっている。
とうに長岡も自分の境目が分からなくなっている身体は、その冷たさにそこからが素肌とシーツの境目だと判断するのがやっとだ。
薄い腹をヘコヘコと動かし必死に呼吸をしている。
「お"…ぁ"…ぁ、」
「はる、はると。
トんだか?」
眠くて頭が回らない。
何を言っているかすら分からない。
「…あっ…ぐぅ……っ、も、ろ…」
「…も、少し付き合ってな」
「ん、ン…あっ、」
すっかり前立腺での快感に勃ちの悪くなった陰茎からとぷ…と吐き出される精液はもう透明で僅かだ。
それでもまだ付き合ってくれと言える長岡の体力が恐ろしい。
いくら受け入れる側と言っても盛りの高校生を翻弄してる。
「ごわ…、っぁ"……こ…ひれ………ぅあっ」
「遥登、はる…」
自分を求める声にうっすらと目を開けるが、眠さと体力の消耗で焦点が合っていない。
それでも聴覚は敏感で、長岡が名前を呼ぶ度に締め付けている。
「あ…ぁー………」
「はる、と…イく…」
ガクガクと揺さぶられる細い身体をしっかりと抱き締め長岡も何度目かの射精を迎えた。
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