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第1078話
ベッドの上に正座する三条と、その向かいで胡座をかいている長岡。
スタンドライトの光が2人をぼんやりと照らすだけで、他の灯りはすべて消した。
部屋の明るさが違うだけで、随分雰囲気が変わった。
雰囲気だけじゃなく、空気も湿度も違う。
そんな気がする。
「遥登、こっち向いてみ。」
「はい。」
長岡はそんな三条に近付き、鼻先に小さなリップ音を響かせた。
くりくりした目をぱちくりさせ鼻を押さえる三条に微笑みかけるその顔はとても甘く優しい。
「今日は遥登の性感体だけいじってやろうな。
まずは、上顎。」
「まさむ…ンぅ…ん、…」
数度軽く唇を触れ合わせるだけのキスをし、唇を舐められる。
合図を受け舌を迎い入れると今度は好き勝手あちこちを舐め上げ息が出来ない。
粘膜を触れ合わせ、ぬるぬると舌が触れ合う。
恥ずかしくてたまらない。
だけど、
きもちい…
どうしても呼吸を止めてしまう三条を気遣って時々離れるものの、次第に唾液を交換する様な激しいものへと変わっていく。
後頭部に回ってきた手が頭を固定し三条の意思で動く事も出来ない。
「ん…、ぷはっ……んぐ…ッ」
ただ長岡から与えられるものを溢さない様に受けるだけじゃ足りない。
何度度目かの息継ぎで離れていくそれを追い掛ける様に三条からもキスをした。
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