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第1087話
明け方、寒さに目を覚ますと目の前いっぱいに長岡が映っていた。
長岡のにおいに包まれ、贅沢な目覚めにまだ眠い目を無理矢理開く。
相変わらず抱き枕、冬場は湯たんぽ代わりにされ三条自身もあたたかい。
すりっと頬擦りすると長岡を一人占め出来る時間を堪能する。
今だけは俺の
好き
すげぇ好き
ぶんぶんと尻尾を振り、眠っている恋人に甘える。
性感体だけいじる、と言った通り感じるところだけをいじられ続けた。
こんな綺麗な人があんな性癖を晒して自分にぶつけてくれるのが本当は嬉しい。
口には出せないけど、きっと恋人は気付いている。
今日も仕事なのに、時間を作ってくれてありがとうございます
来年は俺が頑張ります
恋人が寒くない様にもう1度くっ付いた。
長岡の体温やにおいに眠気が助長される。
欠伸をすると更に増してきた。
首を伸ばして髭の伸びた顎にちゅぅっとキスするとまた夢の中へと落ちていく。
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